今までブログでは触れことはなかったんだが、自分用の車がボクスター1台だけでは何かと不便なんで、別に1台足車を所有していた。それが新年早々当て逃げにあい廃車となってしまったので、それについて記しておこうと思う。自分の体は何も問題なくピンピンしているのでご心配なく。
その足車がこちら。


2004年式 ダイハツ MAX L 5MT
自分は元来趣味車と足車の2台体制をとれるようなブルジョワジーではないので、ボクスター購入の際も当然ボクスター1台で通勤でも何でもこなすつもりでいた。それがボクスター納車前にこの車を代車として借りたところ、一発で気に入ってしまったのである。借りた翌日には車屋さんに「社長、MAX売ってもらうとしたらいくら?」と聞いていた。実はアウディA3から途中でMAXに代車が切り替わり、「ずいぶんショボくなっちまったな~」と最初は思った。だが実際乗ってみると一転「MAXサイコー!」となったのである。代車として借りたまま名義変更してもらい、そのまま納車となった。
この車の何がそんなに良かったのか?
20年ちょい前、ミラとムーブの間を埋めるセミハイトワゴンとしてデビュー。あまりパッとした結果は残せず、1代限りで姿を消したマイナー車。ターボエンジンを載せたスポーティグレードもあったが(何と4気筒エンジン搭載車まで存在した!)、MTはベーシックグレードにしか設定が無い。いわば「MTじゃなきゃ運転できない!」というお年寄り(今はもうそんな層は絶滅しただろうが)向けのようなグレードだ。うちの車はまさにそれで、色も絶妙に年寄臭い。
先述したようにミラとムーブの中間の背の高さではあるが、乗ってみるとハイトワゴンのような腰高感はなく、ベーシックな軽セダンと同様の運転感覚。もちろんNAの軽であるからしてモーレツに遅いし、足もフニャフニャ。でも素性の良さはしっかりと感じ取れた。
軽なんて同メーカーの同時代のモデルであればどれもプラットホームを共用していて、MAXもやはりミラ(L700)、ムーブとベースは同じ。初代コペンもそうかな?で、そのL700系ミラが一部界隈では非常に評価が高い、らしい。どうやら。
古い車だからパワステは当然油圧で、このフィールが素晴らしい。とても軽いんだけど手応えはしっかりあり、とにかく滑らか、ウットリ♡
ちゃんと真っ直ぐ走ってくれるし運転しててラク。当たり前のことのようだけど。
絶対的には遅いんだけど58psとNAとしてはなかなかのハイパワーで、高回転型のエンジン。
ノーマルではまったくとばす気にもならなかったが、購入後ちょっといじってやったらキビキビと走るようになり、より楽しくなった。
一方見た目に関してはまったくいいとは思わない。サイズに制約のある軽のことだからディティールの話になるが、極端な吊り目は素人が描いたとしか思えないし、「アルファに似てる」とよく言われたテールライトは「軽のくせに無理すんなよ・・・」と思ってしまう。
この車、あるいはこの時代のダイハツがことさら良いのか、それともこの程度の車なら珍しくはないのか、軽はあまり経験ないのでわからないが、今まで代車等で乗ってきた軽、普通車もふくめた中でもなかなかの好印象であることは間違いない。古く低グレードの軽なのに、見た目はこんなにショボいのに、というフィルターも少なからず逆に影響しているかもしれないが。ちなみに車屋さんに「MAXいいですよね!」と言っても「いや~フツーの軽でしょ」とつれない返事。そりゃそうだよね・・・。
MAXについてはまだ語り足りないので、興味のある人は皆無だろうけど回を改めてもう少し書いてみようと思う。
スポンサーサイト